院内感染防止の取り組み
当院の院内感染予防の取り組み
身近な歯科治療ですが、実際は唇や口腔という臓器、唾液、血液を扱う外科的な処置です。
毎日多くの患者さんが治療を受けられているからこそ、石黒歯科医院では、患者～器具～患者、術者～患者～器具～患者といった病気の院内感染が起こることのないよう、コンセプトとして開業当初より清潔な環境で、確実に滅菌された器具を使って治療を行います。
治療を受ける患者さんにも、また、医療スタッフにも「石黒歯科医院なら大丈夫」と安心してもらえる場所であるために、徹底した院内感染防止対策を行っています。
当院の感染症対策
当院では従来より感染対策として、タービン・ハンドピース等はもとより、お口の中に入れる全てのものを患者さんごとに滅菌することを徹底しており、また、口腔外バキュームの設置など高い基準での衛生管理体制を整えています。また、新型コロナウイルス対策としても、万全の対策をとっております。
口腔外バキュームとは（空気中に飛散する感染性物質を吸引）
虫歯などを削る際に、通常のバキュームで口腔内を吸引していますが、一部はどうしても空気中へと飛び散ってしまいます。その飛沫には唾液や血液またウィルスなど含まれている可能性があります。口腔外バキュームを作動させ、それらを効率良く吸引し院外へ排出しているため、院内の感染予防に役立ちます。
新型コロナウイルス対策としての取り組み
- 毎朝のスタッフの検温と患者さんの非接触型体温計での検温
- 玄関、待合室への消毒液の設置
- ドアノブや手すりなどを消毒液で清拭
- 待合室ソファを消毒液で除菌
- 院内は3基の医療用空気清浄機の常時稼働 毎分35立方メートルの空気清浄能力を持つ、本格的な業務用空気清浄装置で、市販の置き型空気清浄機の7～10倍の空気清浄能力があります。
- 診療時間はドアや窓を解放
- 診療室の雑誌や新聞キッズスペースにある絵本おもちゃの撤去
- スタッフ全員マスク、フェイスシールドを使用
- 各チェアーは全て個室で治療時は口腔外バキュームを作動
- エアコンは吹き出し口のみで常に室内の空気を個室外に排出。同エアコンの吸気口は窓際に設置し外気を取り入れた空調になっています。
滅菌の流れ
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Step01洗浄・消毒
使用後の器具はすべて滅菌前に機械的な洗浄と超音波での洗浄を、一つ一つ丁寧に行っております。
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Step02オートクレーブによる滅菌
オートクレーブとは、空気に圧力をかけることで、より高温の状態にして、器具類についている菌などを殺す装置です。当院では、クラスB（すべての菌を滅菌できる）のレベルのものを使っています。機器によって、4台の滅菌器を使い分けています。
現在、医療界で主力の滅菌器で主にピンセットやミラー、それらの器具を置くトレーなどの比較的大きいものを滅菌に使用します。
また、外科器具に関しては、クラスBの滅菌機を使用して滅菌を行っております。 -
Step03タービン用専用滅菌器具
タービンとは、歯を削るときに歯科医師が手に持っている器械の胴体部分のことです。
みなさんが苦手にされる「キュイーン」という音の原因でもあります。
歯を削るのに使う機械ですので、内部にむし歯菌や歯周病菌、唾液や血液が付着します。とても繊細なつくりのタービンを傷めず滅菌するためには、非常に手間とコストがかかります。そのため、タービンの滅菌作業は敬遠されがちですが、当院では専用の機械を使って一本一本丁寧に洗浄・注油を行い、専用機器で滅菌したものを、患者さんごとに交換して使用しています。 -
Step04完全滅菌パック
患者さんに使う器具は、すべて一つ一つ滅菌パックに入っており、治療が始まる直前に封を開けております。
除菌や殺菌の、さらに上のレベルである「滅菌」を行った器具を、できるだけ空気中のウイルスや細菌に触れさせないためにするためです。
オートクレーブで高温滅菌した機器は、その温度の高さのために茶色く変色することがあります。
茶色＝汚れではありません。これは滅菌の証しですので、ご安心くださいますようお願いいたします。 -
Step05完全滅菌バーパック
医師が治療をするときに、細かい治療作業に合わせて、削る道具の先端部分を換えているのをご存知でしょうか？
この歯を削るために使うバーは、すべてが必ずしも治療に必要だとは限りません。
しかし、こちらも使用・未使用に関わらず、封を開けたら、必ずすべてのバーに滅菌処理をして、またパッキングします。 -
Step06ディスポーザブル製品
スタッフは全員グローブを着用し、患者さんごと、作業ごとにグローブを交換しています。複数の患者さんの治療を並行するときも、必ず取り替えております。
ですので、使用済みグローブは毎日、ごみ箱いっぱいの量になります。
また、治療の合間やあとにお口をゆすいでいただくためのコップも、すべて使い捨てのものを使用しています。 -
Step07滅菌・消毒できない機材、診療チェア
お口の中に入る機器はもちろんですが、当院では患者さん一人ひとりが治療台に座る際、気持ちよくお過ごしいただけるよう、治療台や照明器具なども毎回消毒液で拭いています。
また、スリッパも1足ずつ消毒液で拭いたあと、殺菌できるスリッパ箱の中に入れています。
院長より一言
石黒歯科医院では当初より、患者さんには安心で安全な治療を受けていただきたいと思い、滅菌消毒をはじめとする院内感染防止対策には、非常に力を入れています。
専任のスタッフを配属し、世界基準の滅菌システムで、治療に使うすべての治療器具を滅菌しています。